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作者: The Lion King
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2009年 8月 07日(金曜日) 13:29 |
孔子の亡命の旅は、14年の長きにわたる。陳と蔡の国境付近で、一行は餓死の危難に見舞われた。弟子の一人、子路は、なかば憤りつつ、師に尋ねた。「君子も窮することがありますか」▼師は毅然として答えた。「君子固より窮す、小人窮すれば斯に濫る」(=君子もむろん窮することはある。しかし小人は窮すると乱れるものだ。君子は乱れない)▼そのときの情景を、井上靖の作品『孔子』は、こう描く。――大きな感動が弟子を包んだ。もうこれでいい、かくも毅然たる師の言葉を聞いた以上は、飢えてもかまわない。そもそも栄誉栄達が何であろう。師と共に耐え抜いた日々を持てたこと、それこそが最高の喜びなのだ▼後年、孔子は語っている。「我に陳・蔡に従える者は、皆門に及ばざるなり」(=私に従って陳・蔡の危難にあった弟子は皆、出世の機会を逃してしまったね)と。弟子を思う師の心が、熱く伝わってくる▼このころ(前6~4世紀)、世界にはソクラテスやブッダも生まれ出た。哲学者・ヤスパースが「枢軸時代」と呼んだゆえんである。まさに、人類史に「師弟」という、新しい人間関係が誕生した世紀であった▼師と共に、歩み、戦う――。そこに人間としての証しと、真実の凱歌がある。(裕) 聖教新聞 2009-8-7 より
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最終更新 2009年 8月 14日(金曜日) 09:00 |