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第20回 立正安国論の太陽 (下) PDF 印刷 Eメール
作者: The Lion King   
2009年 7月 23日(木曜日) 11:55
わが胸中に正義の大旗を

御聖訓

汝須く一身の安堵を思わば

先ず四表の静謐を祷らん者か

(立正安国論、31ページ)

 

恩師・戸田城聖先生は、私に教えてくださいました。
「戦争をなくし、真に平和で幸福な世界を創るためには、社会の制度や国家の体制を変えるだけではだめだ。
根本の『人間』を変えるしかない。民衆が強くなるしかない。民衆が賢くなるしかない。そして世界の民衆が、心と心を結び合わせていく以外ない」
人類社会に必要なのは、根本とすべき指導哲理です。宇宙と生命の大法則を説き明かした仏法こそ、時代社会をリードし得る最高の哲学であります。
この恩師の信念をわが信念として、私は「立正安国」の理想に生き抜いてきました。
日蓮大聖人が叫ばれた「立正」とは、まず何よりも「汝自身の胸中に、正義の大旗を打ち立てる」ことであると拝されます。その連動から「安国」の大道を開く民衆のエネルギーが、燦然と発光していくからです。

宇宙が味方する!

御聖訓に「人の心かたければ神のまほり必ずつよし」(御書1220ページ)と説かれます。
妙法という絶対の正義によって立ち上がるとき、三世十方の仏菩薩、諸天善神が大車輪で動きに動き、皆様を守りに護らないわけがありません。
「正義によって立て! 汝の力 二倍せん」とは、私が青春時代から胸に刻んできた箴言であります。
アメリカ公民権運動の指導者キング博士も、「宇宙は正義に味方する!」という雄大な信念で戦い抜きました。
一切は、内なる生命の「立正」から始まるのです。
「世界を制覇せんとする者は、汝自身の悲哀を制覇せよ」
これも、私が若い日から座右の銘としてきた言葉です。

師・戸田城聖先生を先頭に、戦後の焦土から起ち上がった創価学会の大興隆とともに、日本は奇跡的な経済復興を遂げました。これは偶然ではありません。
わが宿命に打ち勝つ幾百万の民衆の「人間革命」の熱と力が、日本社会の発展を力強く担い支えてきたことに、心ある識者は着目しております。
「一人の人間における偉大な人間革命」(=立正)が、やがて「全人類の宿命の転換」(=安国)をも可能にするのです。
創価の師弟は、地球を舞台として、この原理を縦横無尽に展開し、証明してまいりました。
今、幾多の青年が、この「人間革命」即「立正安国」の大道を、ダイナミックに、地域へ、社会へと広げております。

安国論との出会い

私が「立正安国論」と出合ったのは、わが永遠の師匠・戸田先生と初めてお会いした時のことでした。
忘れもしない昭和二十二年(1947年)八月十四日の木曜日。友人に誘われて参加した東京・大田の座談会で、先生が確信みなぎる音声で講義されていたのが、この「立正安国論」だったのです。
先生の五体からは、苦悩の民衆を一人も残らず救わずにおくものかという大情熱が、溶鉱炉の如く発せられていました。
もとより、法門の深い意義は理解できませんでした。しかし、十九歳の私は「この人なら信じられる!」と直感したのです。
この十日後の八月二十四日、私は創価学会に入会しました。
先生が「立正安国」という金剛の信念のゆえに、師匠である牧口先生にお供して獄中闘争を貫かれたという事実に、私は深く感動した。
まさに、わが師弟不二の歩みは、「立正安国論」によって幕を開けたのであります。
大聖人が安国論を幕府に提出されてから、満七百年に当たる昭和三十五年(1960年)の五月三日、私は、牧口先生、戸田先生の「立正安国」の魂をわが生命に燃やして、創価学会の第三第会長に就任しました。

「平和の道 文化の道 世界の道」

不二の弟子の50年

会長推戴をお受けした時、私は固く心に期しました。
「戸田先生の大恩に報い、先生の御遺志である広宣流布に一身をなげうとう。──わが命の燃え尽きる日まで」
以来、明年で五十年。SGI(創価学会インタナショナル)の「立正安国」の陣列は、世界百九十二カ国・地域に拡大しています。
この間、私は、七千人を超える国内外の指導者・文化人と対話を重ね、「日中国交正常化提言」や毎年の「SGIの日」記念提言などを発表するとともに、人類の平和のために文化・教育の交流を広げてまいりました。
大歴史学者トインビー博士をはじめ、世界の知性との「対談集」も、七十点を数えようとしています。
すべては「四表の静謐」を祈る仏法者としての信念から、やむにやまれぬ思いで重ねてきた、戸田先生の不二の弟子としての「立正安国」の挑戦であります。
それは、御聖訓通りの中傷・迫害の嵐を受け切りながらの闘争でありました。
二十一世紀の人類にとって、宗教の第一義は「平和を創り出す宗教」でなくてはならない。
創価学会が進めている平和・文化・教育の大運動は、日蓮大聖人の御金言を寸分違わず実践しゆく、「立正安国」の現代的・世界的な展開なのであります。
学会創立六十周年の記念日を迎えた一九九〇年(平成二年)十一月十八日。神奈川の横浜アリーナで、創立記念日の大文化祭が開かれました。
祭典のテーマは「平和の道 文化の道 世界の道」。そしてタイトルは、「THE SUN(太陽)」でありました。
日蓮大聖人が「立正安国」の師子吼を放たれた大神奈川の天地で、一万三千人の青年たちが「創価の師弟」の勝鬨を轟かせました。あの英姿は、今も私の胸奥から離れません。
「立正安国」の勝利の太陽は、常に正義の旗を掲げゆく若き生命から、燦然と昇りゆくのです。

「一人」から始まる

ブラジルの大天文学者モウラン博士は、私との対談集(『天文学と仏法を語る』)で語られました。
「行動し始める時、創造のための活動を行う時、おのずから周りの環境の変化が始まります。それは大きな出来事であれ、家庭や地域や町などの小さな範囲の出来事であれ、同じです。すべては、一人の人間から始まります。一人こそ、偉大な出発点なのです」
いずこの地にも、その「一人」となって、新たな勝利への行動ほ起こす青年がいる。乙女がいる。母がいる。父がいる。これが創価の誇り高き群像です。
大聖哲が御遺命なされた、万年の民衆を救う「立正安国」の大道を、私たちは世界へ広げに広げ抜きました。日蓮大聖人に、また牧口先生、戸田先生に、胸を張ってご報告できます。そこに何一つ悔いはありません。
大聖人が「立正安国論」を提出されたのは三十九歳の御時。天変地夭(てんぺんちよう)・飢饉疫癘(ききんえきれい)に苦しむ民衆の姿を見て、「胸臆(くおく)に憤悱(ふんぴ)す」(御書17ページ)という大感情を注がれた正義の書であります。
青年よ、正邪に峻厳であれ!
断じて正義は勝利せよ!
これが、安国論に込められた御本仏の叫びであられます。
その安国論を、大聖人は晩年まで、弟子たちに御講義なされました。御自身の全生命を傾けられ、後継の門下に「立正安国」の魂魄(こんぱく)を伝え残そうとされたのです。
こうした師の深き一念に応え抜いたのが、日興上人であり、日目上人であられました。
二十三歳の若き俊英であった日目上人は、大聖人の命を受けて、天台僧との法論に臨み、敢然と相手を論破されています(池上問答)。
師匠にお応えしようと、若き弟子が見事なる正義の勝利を示され、「立正安国」の魂の継承の証しを打ち立てられたのであります。
大聖人のお喜びは、いかばかりであられたことか。
社会に正義の号砲を!
師匠に勝利の吉報を!
これこそ弟子の誓願であり、無上の誉れであります。

インドの哲学者 妙法の輝きを探究する青年たちは「奇跡」!

世界的な人材革命

二十一世紀の最初の十年を飾ろうとする今もまた、「立正安国」の松明を、幾百万の青年たちが赤々と受け継ぎ、地涌の如き勢いで起ち上がってくれています。
わが敬愛する創価の青年は、ありとあらゆる分野で信頼を勝ち取り、世界へ陸続と羽ばたいている。
アメリカ創価大学では、世界の国々から集った英才たちが、きょうも真剣勝負で「学問の闘争」に勤(いそ)しんでいます。
政財界、産業界、教育・学術界、文化・芸術界──いずこでも、「創価の青年は素晴らしい!」という感嘆の声が無数に聞かれます。
豊かな実力と人間性を兼ね備え、社会に貢献する逸材を地球規模で育成しゆく、前代未聞の人材革命! これこそが我ら創価の大連帯であります。
これから、ますます洋々と開けゆくであろう「立正安国」の燦然たる未来を思う時、私の心は歓喜に躍ります。
これもひとえに、私と心を合わせて学会の城を厳護し、青年・未来部を育て、広宣流布に尊い生涯を捧げてこられた同志の皆様方の熱誠の賜(たまもの)です。
その大福徳は、未来永遠に皆様自身の生命を荘厳しゆくことは絶対に間違いありません。
先般、仏教研究の世界的権威であるインド文化国際アカデミー理事長のロケッシュ・チャンドラ博士から、丁重な書簡を頂きました。
書簡の中で博士は、創価の仏法運動によって「新しい世代が、法華経の内なる輝きを探究するという奇跡を起こしているのです」と記されております。
妙法の光を放ちゆく創価の青年の姿そのものが、偉大なる「奇跡」である! 仏教発祥の天地の大哲人が、こう讃えてくださっいるのです。
どうか仏勅の誉れを胸に、創価の正義を堂々と社会に語り切ってください。

人間革命から地球革命


「社会変革」の宗教

私の友人である、ベルギー・ルーベン大学のカレル・ドブラーレ名誉教授(国際宗教社会学会元会長)も、こう綴ってくださっています。
「宗教組織は、いわば社会を支える『柱』の役割を担ってきた」「SGIのメンバーは、信仰が堅固で皆、生き生きとしており、また確信にあふれている。また、社会の中に安定した勢力として、一人一人の人格の向上に貢献し、地道な実践を貫いている。こうした姿こそ、現代の宗教組織に必要な点であろう」
世界的な宗教社会学者の重大な証言です。「立正安国」を目指す創価の前進は、模範的な「社会変革」の宗教運動であると、世界の超一級の知性が讃嘆してくださるのです。
さらに、ローマクラブの会長であられたホフライトネル博士は、こう語られました。
「名誉会長が唱えられている『人間革命』──これが、最も重要です。いかなる変革も、一人の人間の意識、認識を新たにすることから始まります。
私たちは、今、『地球革命』の時代を迎えています。これは、人類の歴史が、これまで経験したことのない、まったく新しい時代です。私たちは、『歴史の新しいページ』の前にいるということを知らねばならない」
まさに、我らの世界広宣流布こそ、人類の栄光を勝ち開きゆく「地球革命」であります。

断固勝ちまくれ!

戸田先生は叫ばれました。
「正義の陣列は、連戦連勝たれ!」と。
「立正安国」とは、正義の連続闘争です。
師匠から受け継いだ、この「立正安国」の旗印を、私は今、青年部に託します。
君たちよ、「一身の安堵」の揺籃(ようらん)から勇敢に打って出よ!
「四表の静謐」のために戦う革命児たれ!
「立正安国」の大道を、勝利の闘争で広げゆくのだ!
断固として勝ちまくれ!

広宣の
三世の友は
最極の
正義の大道
勝ち抜く使命が

(聖教新聞 2009.07.18より)

最終更新 2009年 8月 18日(火曜日) 11:55
 

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